乾2点も偉大なエイバルがカンプ・ノウで敗北
ロス・アルメーロスはバルサに逆転を許してシーズンを終えた
21日、カンプ・ノウで行われたリーガ最終節バルセロナ戦で4‐2で敗れたSDエイバルはシーズンを10位で終えた。ロス・アルメーロスは62分まで0‐2で勝っていたが、バルサは最後の30分で逆転勝利を手にした。
メンディリバル監督のチームは勝利を収めてリーガを8位で終わるつもりでカンプ・ノウを訪れた。敵陣でのハイプレスはバルサの息を詰まらせ、その努力はあっという間に報われた。8分、右サイドからのカパのクロスに乾貴士選手が見事にダイレクトで合わせ、先制点を決めた。
バルセロナはレアル・マドリードの敗北と自身の勝利が必要だったため、試合のコントロールを即座に取り戻した。それでもロス・アルメーロスの守備意識は揺るがず、常にカウンターを狙ってプレーし続けた。
前半でバルサは特別明確なゴールチャンスを手にせず、ジョエルは後半開始直後でも魅せたように体勢を崩すことは無かった。
エイバルは2点目を決める前に前半終了間際、乾選手のシュートをテア・シュテーゲンがブロックしたこぼれ球をルベン・ペーニャが拾い、バルサゴールを打ち破る絶好のポジションにいたが、同選手のシュートは後少しで枠内とならなかった。
後半、2017/2018シーズンに向けて白と緑色の横ストライプデザインの新セカンドユニフォームを着ながら初めてプレーしたエイバルは激しいプレスを止めず、相手が誰であろうと臆しないことを証明した。
後半開始直後、乾選手が再びバルサゴールを脅かしてから二度に渡ってイニエスタ、そしてメッシが反撃を試みた。いずれにしてもテア・シュテーゲンとジョエルが失点を防いでいった。
負けはしたものの、乾選手は恐らく今宵の活躍を忘れることはないだろう。61分にリードを広げさせたミドルシュートは、同選手の非常に良いシーズンを立証する立派なゴラッソとなった。
しかし、それからバルセロナは流れを掴み、僅か1分で点差を縮めた。ネイマールのシュートがポストを叩き、ジュンカがこぼれ球をクリアしようとした際にオウンゴールを決めてしまった。
更に68分、ペナルティエリア内でジョルディ・アルバが転んだアクションを審判がPKと判定するも、ジョエルはメッシのシュートをセーブ。しかしその6分後、ファーポストで構えていたルイス・スアレスがボールをネットに押し込み、同点弾を決めた。
息継ぎをする暇もない最中、75分にカパがネイマールを倒してから審判が再びPKとみなし、前者は退場を強いられた。今回メッシは流石に外さなかった。
逆転は既に成し遂げられていたが、92分にリオネル・メッシは天才的なプレーを披露した。ジョエルがルイス・スアレスとの一対一を制したものの、バルサの10番はこぼれ球を拾ってからエイバルの選手数名をドリブルで抜き、誰も届きはしなかったゴール地点に流し込んだ。
試合は4-2で終わり、エイバルはカンプ・ノウでリーグ優勝がかかっていたバルサを相手に偉大なゲームを繰り広げたものの、その努力は実らなかった。それでもメンディリバル監督のチームはクラブ史上最高のリーガ順位(10位)を手にし、終盤で欧州大会進出圏内に近付きながら歴史的なシーズンに幕を閉じた。