
アノエタで土壇場の同点劇
激しい雨中のレアル・ソシエダ戦は2−2の引き分けで終了
レアル・ソシエダ戦 マッチレビュー (第25節 2月28日@アノエタ)
SDエイバルはアノエタでのレアル・ソシエダ戦で試合終了間際に同点に追い付き、きわめて価値ある1ポイントをつかんだ。絶え間なく降り続く強い雨のなか、ギプスコア県ダービーは、両チームが2点を取り合う白熱した激しい戦いとなった。
この日のダービーは、試合開始直後からレアル・ソシエダが1度のチャンスを得れば、エイバルが2度の決定機を作り、また早々にペドロ・レオンがイエローカードの提示を受けるなど、立ち上がりの4分間でたくさんの見どころが生まれるエネルギッシュな展開でスタートした。
試合の主導権を握るべく仕掛けるレアル・ソシエダに対し、エイバルの的確なプレスと激しいプレーが序盤の14分間、付け入るスキを与えない。ところが、エイバルがまさに攻勢をかけようとした矢先、オドリオソラのセンタリングからフアンミが先制点を挙げた。
先手を取ったレアル・ソシエダに対し、エイバルはすぐに反撃を開始。25分、ペドロ・レオンのコーナーからのクロスにエスカランテが合わせて、同点ゴールを決め、ダービーが白熱する。
試合が振出しに戻った後も両チームは果敢に相手ゴールを狙い、スペクタクルを展開。両チームともに今リーガで最も波にのっていることを証明してみせた。
後半に入ると、試合の様相が変る。ゲーム再開の50秒後、DFのルジューヌが2枚目のイエローカードをもらって、退場する。
ルジューヌの退場処分が試合のムードを変え、10分後にはレアル・ソシエダのフアンミが同じく2枚目のイエローカードを受けた。両チームともに選手10人となり、前半のような激しさが影をひそめる。
数的不利がなくなったエイバルは攻めにかかる。ところが66分、主審がPKをとり、これをベラが決めてレアル・ソシエダが再びリードを奪った。
レアル・ソシエダの追加点はエイバルに大きなダメージを与える。メンディリバル監督も退場となり、エイバルはルジが守るゴールへの道筋が見つからず、苦しい戦いとなる。
しかし、主審が試合終了の笛を吹く直前、ペドロ・レオンがエリアのライン際でボールを得ると、体勢を整えてシュート。これが最後の最後で同点に追い付くゴールとなった。
1ポイントを超える価値のある引き分けだ。土壇場で引き分けたエイバルは、リーガで上々の戦いぶりが続く。これで、暫定的ながら6位のビジャレアルと勝ち点で並んだ。今週土曜日は本拠地イプルアで首位レアル・マドリードと対戦する(キックオフ:現地時間16時15分、日本時間3月5日0時15分)。